ガザ地区攻撃の背景を知ろう! その1「カンタン歴史編」

解決の道がまだ見えない、ガザ地区の状況。これから日本で公開されるドキュメンタリー映画は、その背景や状況が分かる内容となっている。そんな作品を十分に理解するため、解説シリーズを用意した。
小野寺系 2026.10.19
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 いまなお混迷を極める、パレスチナ・ガザ地区の情勢。日本でも関心が高まっている一方、事態の収束はいまだ見通せない。そうしたなか、ガザ地区の現状や、その背景に迫る二つの重要なドキュメンタリー映画が公開される。

 一つは、ガザ地区への攻撃に関与した人物たちへの極秘インタビューを通じて、その実態に迫る『NAZA ナザ』(10/24緊急公開)。もう一つは、ガザ地区の内部で危険を冒しながら取材を続けた報道関係者たちが捉えた映像と証言を通じて、現地の過酷な現実を伝える『インサイド・ガザ 封鎖の内側から』(11/28公開)である。

『NAZA ナザ』©The Guardian 2026

『NAZA ナザ』©The Guardian 2026

 いま、ガザでは何が起きているのか。なぜ、子どもや女性を含む一般市民までもが殺害され続けるという、あまりにも深刻な状況が続いているのか。そうした誰もが抱く疑問に対し、さまざまな事実や証言、気づきを与えてくれる必見の作品だ。

『インサイド・ガザ 封鎖の内側から』© Mohammed Abed / AFP

『インサイド・ガザ 封鎖の内側から』© Mohammed Abed / AFP

 しかし、日本から地理的にも文化的にも遠いパレスチナとイスラエルの問題について、その歴史的背景や対立の構造を、基本的なところから説明できる人は、そう多くないのではないだろうか。

 この記事シリーズでは、二つの作品をより深く理解するための補助線として、パレスチナ問題がどのように始まり、今日の状況へと至ったのか、できる限り公平な視点で、その歴史と背景を基礎からわかりやすく解説していく。

 その第1回として、読者のなかでも歴史が苦手な方に合わせるかたちで、「パレスチナとイスラエルの歴史」について、いつよりも平易な文章で、おさらいしていこうと思う。誰にでも分かるように書いたので、ぜひ目を通して、ガザ地区攻撃までの概要をつかんで、またはおさらいしてほしい。

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続きは、3038文字あります。
  • 古代ユダヤ人とパレスチナ
  • ユダヤ人迫害とシオニズム
  • イスラエル建国とパレスチナ人の追放
  • 占領と和平の失敗
  • ハマスの台頭と現在のガザ

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